【新】経済界の重鎮・堺屋太一が予測する「2020年代の日本」

2017/10/2
独自の視点と卓越した才能を持ち、さまざまな分野の最前線で活躍するトップランナーたちが、時代を切り取るテーマについて見解を述べる連載「イノベーターズ・トーク」。
第107回は、元経済企画庁長官で作家の堺屋太一氏が登場する。
堺屋氏は通商産業省(現・経済産業省)の官僚としてキャリアをスタートし、1970年に大阪で開催された「日本万国博覧会」や1975~76年の「沖縄国際海洋博覧会」の企画・実施に携わった。
また、通産省在職中に小説家としてデビューし、第一次ベビーブームに生まれた世代を主人公に1980~90年代の日本を描いた予測小説『団塊の世代』がミリオンセラーとなるなど、時代を代表する論客として活躍してきた。
そんな堺屋氏は今年4月、2026年の日本が舞台の近未来予測小説『団塊の後 三度目の日本』を刊行した。東京オリンピック・パラリンピックを終えた日本は、不況に陥り人口は減少、政界も混乱。その結果、2026年に大変革が起き、「3度目の日本」を迎えるというストーリーだ。
堺屋氏は、現代日本が低迷する要因を「官僚主導の結果」と指摘。官僚が作った日本とはどのようなもので、官僚主導から脱却し新しい時代を作るにはどうすべきかといった観点から、作中では斬新な政策がいくつも提言されている。
今回、堺屋氏がNewsPicksアカデミアの講義に登壇。『日本3.0』著者のNewsPicks編集長・佐々木紀彦を聞き手に、2020年代の「日本の未来像」を語り尽くした。