賛否両論のふるさと納税、制度の目的から考える
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注目のコメント
ふるさと納税は返礼品の過当競争や転売問題、都心から地方への税金流出などの批判もあるけど、それは少しずつ改善していけばいいと思います。
「寄付体験のきっかけ、地方を知るきっかけ」としてこれからも広がってほしい。累進課税制度と近年の狙い撃ち税制改正による被害者である高額所得のサラリーマン家庭にとり、ふるさと納税(寄付金による実質的な税額控除)は、数少ない簡便で完全合法的な節税策です。
個人的には、ふるさと納税は制度の設計としてどうかと思います。つまり、1) そもそも行政の非効率を排して所得税額/住民税の税額自体を引き下げるのが本筋、2) 税額の再配分に群がる追加的なタックスイーターが発生しているからです。
しかしながら、ふるさと納税の活用は個人の合理的な行動ですこの制度は大きな問題を抱えています。
それは何かと言うと、大きく言うと以下の2つ。
1.全体で見れば、税収を大きく減らす政策であること
2.高所得者ほど返戻品としてたくさんモノを貰えること
1.で言うと、2,844億円の税金の移動に1,485億円もかかっている。下記資料を参照。費用は最終ページにある。この費用の大半が返礼品。節度なくないですか?
http://www.soumu.go.jp/main_sosiki/jichi_zeisei/czaisei/czaisei_seido/furusato/file/report20170704.pdf
2.税務上のメリットは、所得が増えるほど等比級数的に増えていく。
下のリンク先をみればよく分かります。
要は、高所得者ほど、少ない税負担でたくさん返戻品を貰えます。
これって、公平性の観点からみて私は異常だと考えてます。
https://www.furusato-tax.jp/example.html
この記事では1.は触れられていますが、金額が明示されていない。
2.については、触れられてもいない。
もっとよく検証すべきだと私は考えます。