マネーフォーワード、東証マザーズに上場へ
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注目のコメント
やはりマネーフォワード上場ですか。。個人的にはネガティブ。
繰り返しになりますが、このタイミングのMFの上場目的は「現株主の短期的利益最大化」、要するに早めにキャピタルゲインを得ておきたいんだろうな、と思います。
好意的に考えても、「スピード重視で日本市場でのシェア拡大・ウィナーテイクスオールを狙う」といったところでしょうか。いやいや、当然そんなに簡単な話ではありません。
私が今MFの上場をネガティブに考える理由は以下。
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1. MFはもう充分知名度がある
→freeeとの特許訴訟もあり（プロレス劇的に）知名度UPしています。
2. 直近のB/S（貸借対照表）によると「流動資産：32.3億円（うち、現預金：28.8億円）」「流動負債：10.3億円」「利益剰余金：▲6.8億円」
→今回のIPOは、赤字体質＆キャッシュリッチのまま、追加で現金20億円強を調達にかかるということ。これではあまり調達のメリットが無いと思います。相当微妙ではないですかね。
3. 直近のP/L（損益計算書）によると、第二四半期連結（半期）累計で「売上：12.0億円」「販管費・一般管理費：14.9億円」「営業利益：▲6.8億円」
→ここで「販管費を削減すれば黒字化のメドが立つ」と考えるのは安直だと思います。「限界費用ゼロ社会」の言葉に代表されるような時代ですし、この手のネットサービス（利用者の売上/利益を直接UPするわけではないソリューション）においては、競合との価格競争・廉価勝負は避けられないです。当面赤字基調でビジネスを続けることになる気がします。
【参考資料：有価証券報告書（MF社）】※連結B/SはP.71、P/LはP.72-73に記載されています。
http://bit.ly/2wLTm8G
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あらためて、MFさんはIPOの前にしっかり事業を黒字化/収益化することが先なのではないか、とどうしても考えてしまいますね。。
例えば、ネットサービス事業者の大切な資産・強みは得てして従業員です。SOのようなストックでよりも、給与（フロー）でしっかり還元する企業の方が、従業員の長期的ロイヤリティと定着率も上がる魅力的な企業になるはず、故に黒字体質化が先では。
とはいえ、企業経営のあり方に答えはありません。
この流れがどうなって行くのか、引き続き見守りたいと思います。メモ
・目論見書記載価格のレンジは、1110円～1550円
・上記前提の時価総額（ディール後）は207億円～289億円
・直近Q2（6ヶ月間）の売上高12億円、純損失7億円
・なので、バリュエーションはざっくり売上高の10xくらい
・新規調達額は20億円超で、資金使途は主に広告宣伝費
・主幹事： SMBC日興
（出所：有価証券届出書）＜追記＞Akiさんのコメントと併せて、Ⅰの部、見てみた。
・創業来、ずっと経常赤字
・直近2四半期の売上12億円、原価3.9億円、販管費14.9億円、営業損失-6.8億円。
・販管費は、広告宣伝費6.4億円、給与3.9億円で、顧客獲得コストを止めれば黒字になる構造（とはいえ離脱もいるので一定の獲得がコンスタントに必要だろう）。
・売上は個人向け（PFM、家計簿の有料課金やメディア収入、金融機関の通帳アプリサービスの開発等）と、法人向け（MFクラウド）でほぼ半分ずつ。
・SOは社員の多くに渡している印象（従業員について多い回をみると、第6回55人、第8回79人）
http://bit.ly/2wtCUKr
＜追記終＞
会社も上場承認がおりたプレスを出している。上場日は9/29（金）を予定。
https://corp.moneyforward.com/news/info/20170825-mf-press/
一応「IR文学」的に前回の報道時のリリースを振り返ると「当社が発表したものではありません」＋「正式に決定している事実はありません」だった。
解釈としては、申請がその時点では降りていなかったので、その時点で正式に決定した事実がなかったということになるだろう。
https://corp.moneyforward.com/news/info/20170813-mf-press/
あとは上場プロセスについて。LINEは申請をした後の審査中に、審査凍結をした。それは一度取り下げると全プロセスを再度やらないといけないためだったと記憶している。審査の申請と、承認が下りるでは段階が違う。
