【灘校長】灘に「6つの学校がある」理由
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記事に出てくる土曜講座の金融市場の話は私が担当したのだけど、高校生向けとしたのに、どうしても聞きたいからと中学生で参加して鋭い質問をしたり、授業後にクオンツトレーダーにはどうしたらなれるのかと熱心に聞いて来たりと、やはりうちの学校には尖った子が居ると再確認できた
「新・名門校」が登場する一方で、伝統的な名門校は時代に合わせ教育を変えているのか？ あるいは変えていないのか？ が知りたくて、灘、開成、武蔵の3校の校長インタビューを行いました（麻布についてはこちらで既にインタビューしています
https://newspicks.com/news/2303446?ref=search&ref_q=%E9%BA%BB%E5%B8%83&ref_t=top）
灘といえば…最近、教科書問題で話題になりました。
灘が採用した歴史教科書が左翼的だとして、議員に圧力をかけられるという出来事がありました。それへの校長先生の回答は実に毅然としたもので、伝統校の伝統とはこうして守られるのかと感じ言ったものです。
管理せずとも教員の責任感が芽生える「学年団」という仕組みも、出色です。
また、インタビューのあと和田校長に学校を案内して頂きましたが、新校舎は、古い階段はあえて残すリノベーションで、灘高で学ぶ生徒がうらやましくなる環境でした。記事中、「画一的な教育をすると、せっかくの尖った個性を削ってしまうことになります。」というフレーズがありますが、開成の柳沢校長の記事にも「だいたい、尖ったものを丸くしようとするのは最悪なんです。尖れば、その尖った部分で食える大人になります」というフレーズがあります。
もっとも、自由や裁量を与えてポジティブな問題解決能力を発揮できるのは尋常ならざる中学受験の世界でトップティアに入れた母集団だからというのは大きいと考えずにはいられません。中学受験の偏差値が低い学校で全く同じ教育を施しても、残念ながらこうしたグッドストーリーにはならないと思います（むしろもっと管理すべきという論調が出やすいように想像します）。
