少子化でも競争激化。どうする、子どもの中学受験
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"子どもを中高一貫校に入れないことには、大学受験に不利……。"
大学受験が理由だと思っている親も多いと思いますが、1番の理由は、
"私立中学への進学率は全国で7%だが、東京では23.9%"
つまり、「東京の公立中学には成績上位層が23%ごっそり抜ける」という点だと思います。公立派の1番の理由は多様性だと思いますが、上位層がごっそり抜けた多様性に恐怖を感じているのです。本日より、中学受験特集を7日間連続、全12話のフルボリュームでお届けします。
なぜ、この時期に中学受験特集か? それは、9月に各中高の文化祭が一斉に始まるからです。オープンキャンパスや文化祭などを見学することは、子どもの資質や親子の価値観にあった学校選びに欠かせない重要な要素になっているようです。
かつての人気校(高偏差値校)のなかには大きくランクを落とした学校もあります。一方で、当時は聞いたこともなかった学校が、独特なカリキュラムを打ち出すなどして人気化し、20年前とくらべて30以上をあげた学校もあります。
また、最近では、依然では考えられなかった「受験工学」が確立し、そのメソッドを習得した親子が断然有利な受験戦線に変容しました。このように、親の世代とは大きく様変わりした中学受験、そして名門校の顔ぶれ…などについて、1週間かけて迫っていきます。
中学受験とは関係のない方にもお楽しみいただけるように、辛酸なめ子さんと佐渡島庸平さんによる「男子校、女子校は本当に気持ち悪いのか?」といった読物も用意しています。
どうぞ、よろしくおねがいします。(ちなみに、カバー写真は、灘高名物の椅子が一体化した机です。こちらも伝統だそうです。ユニークですね)そこまで頑張って入る日本の大学の価値が問われている。日本の大学は海外のトップスクールに比べるとはるかに勉強しないので、新卒の仕事力はあまりない。18歳からの4年間という心身ともに伸び盛りの時期に必死に勉強したか、のんびり遊んだかで圧倒的な能力の差が生まれる。お金がある家庭からどんどん海外に逃げて行く現場をどれだけ文科省は認識しているのだろうか。