「しまむら」までもネット通販参入、百貨店は窮地に追い込まれる
コメント
注目のコメント
しまむらさんに期待したいのは店舗発、店舗起点のEC展開。
やらないとは思ってますが、センター出荷型のECではしまむらさんのローコスト経営にフィットしない気がする。
アメリカの小売業でオムニチャネルといえば、Buy Online, Pick up Store(BOPS) 店頭受け取りサービスによる来店促進。
こちらを極めてしまむらさんらしいEC, オムニチャネル戦略の構築をしてもらいたい。岩田さんや奥谷さんがコメントされているO2O、店舗発・店舗起点のECという観点では、一番無印のアプリが近いのかもと思った。
あと、記事で百貨店のEC比率が出ている。過去にアパレルメーカーと百貨店が両輪で戦後に業績を伸ばした。そこの動きが止まったが構造が変わっておらず、アパレルメーカーはECに移り始めた。つらい現状。
百貨店とアパレルの両輪については下記でコメントした。以下そこからの転載。
百貨店とアパレルの関係について興味がある方は、ぜひ①の「グローバル経営史」という本の第三章(ファストファッションの台頭と百貨店の岐路)もオススメ。
本に詳細があるが、元々衣料品は極めて分散した業界で、家でお母さんも作っていた。消費者需要を喚起するきっかけとなったがのが、伊勢丹。顧客データから標準体型の独自規格を持っていた伊勢丹が、1964年にほかの百貨店と連携して、表示を統一して、メーカーも巻き込んだ。また記事にある在庫リスクなどの話についても、どういう背景があって拡大したかなどがある。これを読むほど、百貨店とアパレルというのは単なる商売相手ではなく、一蓮托生の切っても切り離せない関係だと感じる(それゆえ改革をするのも大変)。
アパレルだけでなくいろいろな産業・ビジネスの歴史や進化について書かれているので、産業・企業分析に興味がある人全員にオススメの本。
①http://amzn.to/2vHodT6ユニクロは定番商品多いし、もともとネット通販向きな気がします。一方でしまむらは「その店にあるのはその一着だけ」とすることで地域内で服がかぶるのを防止していたり、店に来て探すのが楽しいという体験が売りだったのでEC化をこれまで躊躇していたのもよくわかります。記事によれば在庫取り寄せやO2Oにチカラ入れるんでしょうね〜。あとは異業種ですが、ネットスーパーみたいにお店を倉庫化して短時間配送とかすると面白かったりするかも?!これは完全に思いつきですが…
記事後半は百貨店のEC化についてですが、自社ブランドを持っていない場合、プラットフォームとして機能するしかないわけですが、それを今からやるのは厳しいですよね…メイシーズの事例もありますが、この辺りは「万能の正解」は無さそうなので、ある百貨店は自社ブランドで戦う、ある百貨店は不動産開発を強化するなどなど各社の試行錯誤の中で未来を見出して行くしかないのかもしれませんね。