働き方改革で残業時間を減らす動き。でもただ外注が増えているだけ?
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元々、仕事は右から左で、きつい重労働は下請けに丸投げして、マージンだけピンハネするというのが大企業の仕事ぶりなので、残業規制により、それが加速する可能性があるというのは確かにその通りと思う。
それ自体は非正規社員や業務委託やフリーランサーの仕事が増えるという事で歓迎すべき流れなのですが、仕事のボリュームが大きくなりすぎて、人手不足で労働供給力が枯渇している零細企業やフリーランサーの労務環境が悪化していくのが心配。
普通にマーケットメカニズムが働けば、そんな非正規社員やフリーランサーなど重労働をする人間が、より高い報酬を得て、人手不足が是正されるのが正常なのだが、なぜか現状は、丸投げする正社員の方が、給料も良いし、安定雇用も担保されて、社会保険も充実しているという歪な現象が生じているので、ホワイトカラーはむしろ人手が余り、非正規社員が慢性的な人手不足に喘いでいる。
非正規社員や業務委託やアルバイトなど、安定雇用を担保しない、解雇や契約解除のハードルの低い、経営側から見て都合のいい立場の人たちの報酬の方が、正社員よりも高くなるという状況を作っていかないといけないと思う。雑駁に言えば「残業が減っている」背景に「外注が増えている」という事実があったとしてもそれは産業が多様化して雇用者が増えるのであれば特に悪いことではないように思いますが・・・総合職という枠組みの中で、優先順位が低いものから削ぎ落していくという作業を経なければ「働き方改革」は叶わないように思います。
残業減少で外注を増やすというのは、働き方改革ではなく、ただのワークシェアリングです。これだと、今後の人手不足社会で早晩限界に達します。この記事に書かれているように、生産性を向上させることを考えるべきです。