頭脳国家シンガポールがリベラルアーツの名門イェールと組む理由
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シンガポール国立大学には米国名門イェール大学と共同設立されたYale-NUS Collegeがあります。これは単に学生集めのために名門校と組んだのではなく、シンガポールの国家戦略の一環でもあります。イェールと言えばリベラルアーツ教育で有名ですが、なぜ、効率性を重視してきたシンガポールでリベラルアーツの必要性が叫ばれているのか。そこには世界的な動きも関係しています。
日本でも文理をまたいだ教育の必要性が言われていますが、このシンガポールのYale-NUS Collegeの事例は示唆的な部分が多く含まれていると思います。
本日より、Yale-NUS Collegeに在籍する日本人学生とのコラボで4日間の連載をお届けします。
追記:企画と執筆をとりまとめてくれた石田さんのコメントが入りました。今回はマクロな視点から大学について書かせていただきました。シンガポールの大学教育に対する姿勢などは日本の参考になるものがあると思います。
また、個人的にはシンガポールの独裁の二面性は興味深かったです。シンガポールは独裁政権だと言われることがよくあります。ただ、一党独裁だからこそ、教育面などで長期的な視点の政策を打ち出すことができる。事実、Yale-NUSの設立だけでなく、NUSでも90年代からグローバル化に向けてのプログラムなども始まっています。
最後になりましたが、今日から4日間連載いたしますので、お楽しみいただければ幸いです。キャンパスが子供の塾の近くにあって、よくスタバにお邪魔するのだけど、休日にもかかわらず鬼気迫る雰囲気で勉強してる学生が多数いる。東大はランキングでNUSに差をつけられてるけど、学生のやる気でも大きな差を感じさせられる