八王子医療刑務所、「受け取り拒否」の遺骨が語りかけるもの
NewsPicks編集部
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古い単科の精神科病院で研修を受けました。病棟の窓には鉄格子もついていましたし病室によっては便臭も漂っていました。最重症の隔離部屋は、自傷しないようにベッドとトイレがあるだけで、監視ができるようにトイレもほぼ丸見えでした。精神科のカルテは、患者背景が事細かに書かれており、僕はそれを読み続け、その人の歴史を知るのに夢中になりました。でも、出口はいつも見えませんでした。
精神疾患の方たちも歳を取れば癌や心・脳血管疾患など身体的な病気も多くなります。それに加えて犯罪歴。医療刑務所の職員の方たちが、インタビューの際に「難しい仕事」と口を揃えられたときの情景が目に浮かびます。読み応えある連載。刑務所という社会システムも実は限界かもしれない。再犯の防止という観点からも、多分違うアプローチがあるとは思う。
ただ、一度作って当たり前になった仕組みを変化させるというのは力がいること。多くの政治家にとっては、その優先順位の上にはこない領域で検討さえもなかなかされないのかも知れない。