15. 旅行中やベッドに入る前に読書

旅行は読書に最適な時間だ。飛行機の待ち時間や機内など、時間はたくさんある。旅行中に一冊読み終えることもあるだろう。
旅行の予定がないときは、寝る直前に読書するよう心掛けたらよい。寝る前にテレビやSNSを見るより、読書したほうが快眠にもつながるはずだ。

16. 決断疲れをなくす

日々小さな決断を繰り返していると、重要な決断のときに判断が鈍るという「決断疲れ」は本当にあり、生産的な活動や読書の妨げになる。
数えきれないほどたくさん出ている新刊の中からどれを選ぶか、目的もなく探し続けるより、整理されたリストを見たほうがいい。ビル・ゲイツやマーク・ザッカーバーグなどが推薦書の素晴らしいリストを公開しているのだから。
決断疲れで優柔不断になっている時間がもったいない。そんな暇があれば、もっとたくさん本が読めるはずだ。

17. 落ち着く

頭の中が何かほかのことでいっぱいで、ひどく忙しいときは、座ってじっくり読書するのは難しい。何かの締切が迫っていたり、クライアントに送る請求書がたまっていたり、皿洗いが残っていたり……。
私はこうした頭の隅に引っかかっている仕事は、本を開く前にさっさと片付けるようにしている。それから、心に平穏をもたらすには、運動と瞑想も助けになる。

18. 読んだ本についてシェアする

忘れてはいけない。読書目標を他人とシェアしてはいけない。だが読んだ本については絶対にシェアすべきだ。自分が読んだ本の情報や感想について伝えることも、読書というプロセスの一部になるのだ。
この特典として、シェアした人から新たにおすすめの本を教えてもらえることがある。「君がその本を好きだというなら、次はこの本をチェックしてみるべきだよ」といった感じで。

19. 次の本を準備しておく

この記事全体を通して、決断疲れを防ぐために、本の在庫を積み立てておくコツをいくつか紹介してきた。だがそれでも、数十冊の中から「次の本」を選ぶ必要に迫られるだろう。
私はいつも今読んでいる本が終わりそうなとき、次の本を選ぶために数分間の時間をとる。そうすれば、1冊読み終えてからすぐに次を読み始めることができる。

20. 読書するためだけの時間を決めておく

これは読書を習慣づけることに役立つ。私は毎朝、みんなが起きる前に、20~30分を読書にあてている。そうすれば、誰にも邪魔されることはない。さらに寝る前の20~30分間は、私の一番お気に入りの時間だ。
日中も本を読むが、忙しい日もあるために毎日同じように時間がとれるとは限らない。読書専用の時間を決めておけば、1日に少なくとも1時間は本を読めるというわけだ。

21. セール中の本を買う

財布がさみしい人、あるいは倹約家の人は、セール品を見てみよう。私はよく、書店に行ったときにこれをやっていた。買いたい本があって書店に行くのだが、それに加えてセール品で面白そうな本を見つけたために、店を出るときには本の山を抱えていたのだ。
今やアマゾンで古本やセール品が簡単に見つかる時代。自宅に小さな図書館を作りたいなら、費用対効果の高いやり方だ。

22. 読書会に参加する

これはモチベーションを高める手段の一つになる。とても洗練された推薦書リストや、感想を共有できる仲間が得られるだろう。
私もこれまでに出合った最高の本のいくつかは読書会で読んだものだ。読書会では、おそらく自分なら決して手に取らないような本を読むことにもなり、それがお気に入りの本になったりもする。
グーグルで検索して、近所にある読書会を探すこともできるし、デジタル読書会もかなり使える。「オプラのブッククラブ2.0(Oprah's Book Club 2.0)」「起業家との読書会(Read with Entrepreneurs)」「マネーブッククラブ(Money Book Club)」などをチェックしてみては?

23. フェイスブックを見る習慣をハイジャックする

「悪い習慣を断つのは難しい。だがそれをハイジャックして、良い習慣に変えることはできる」と、『デザイン・フォア・ハッカーズ(Design for Hackers)』の著者デビッド・カダヴィは書く。「習慣は誘因があって、行動に至り、最後に褒美を得るものだ。このサイクルが繰り返して起きる」
では、カダヴィの言葉を借りて、フェイスブックの悪習を読書という良い習慣に変えてみよう。
(1)抵抗感をなくす
そこには、フェイスブックを見るのと同じくらい読書を楽しめない何かがあるはずだ。本を開くには、大きな覚悟が必要なように感じているのだろう。
読書はそんな大ごとではないと自分に言い聞かせ、数分でも暇な時間があるときは、数ページでもいいから本を読むようにしよう。
(2)誘因をハイジャックせよ
フェイスックを見たいと思うたびに、モバイル機器ではなく本に手を伸ばしてみよう。最初は紙の本のほうがいいだろう。モバイルで読むと、あまりに誘惑が多いからだ。
モバイルを使わなくてはならないときは、アイコンを並べ替えて、フェイスブックを隠してキンドルが目立つようにしよう。
(3)行動を置き換える
さあ、ついに本を読み始める時間だ。ただ本を手に取って、開いて、読み始めればいい。読書は別に大きな覚悟が要るものではないことを忘れてはいけない。

24. 短距離走で読む

集中力が続かない日もある。そんな日はタイマーを20分にセットして、その時間は全力で読書する、というのが私のやり方だ。20分という短時間なら集中力が切れることもないし、燃え尽きることもない。

25. メモを取る、声に出して読む

公共の場では他人の迷惑になるかもしれないが、著者のメッセージをより良く理解する。大声に出して読むことは、集中力や記憶力を高めてくれる。
本の余白やポストイットにメモしたり、機内で声に出して読んでいるからといって恥ずかしく思う必要はない。それはあなたの読み書きのスキルを向上させ、そつのない立派な読書マシンへと変身させるだろう。
原文はこちら(英語)。
(執筆:John Rampton/Entrepreneur and investor、翻訳:中村エマ、写真:DmitriiSimakov/iStock)
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This article was translated and edited by NewsPicks in conjunction with IBM.