【新】ザッカーバーグらが挑む「教育改革」。その是非を問う

2017/6/26
シリコンバレーの起業家たちが、全米の教育を変え始めている。セールスフォースのマーク・ベニオフやネットフリックスのリード・ヘイスティングス、フェイスブックのマーク・ザッカーバーグの取り組みを追う。全4回(予定)。

IT企業家の頭脳と情熱

セールスフォースのマーク・ベニオフCEOは、サンフランシスコの公立中学校の校長に総額10万ドルの「イノベーション助成金」を提供し、「官僚ではなくスタートアップの創業者のようになれ」と後押ししている。
ネットフリックスのリード・ヘイスティングスCEOはメリーランドやテキサス、バージニア州などで、数学教育プログラム「ドリームボックス・ラーニング」の普及に努めている。
教育ベンチャーのドリームボックスがヘイスティングスの出資を得て開発したもので、ネットフリックスのようなアルゴリズムを使い、子供の理解度に合わせて適切な練習問題などを提示する。
フェイスブックのマーク・ザッカーバーグCEOは全米の100以上の学校で、新しいアイデアを試している。生徒が学習を主導し、教師はファシリテーターやメンターのような立場で支援するというアプローチだ。
多くの企業は慈善事業部門を通じて、授業科目や教室で教師が使うツールのほか、学習の基本的なアプローチにも関与している。

エンジニアならではの視点