太った人の手術はなぜ大変なのか? 医師の視点(中山祐次郎)
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注目のコメント
目立たなそうな記事なのでマニアックコメントです。
一般的に内臓脂肪と言えば、腹部にある内臓周囲の脂肪を指すことが多いのですが、実は心臓周囲にも脂肪の蓄積は見られます。
この心臓周囲の脂肪は太っていない方でもある程度は生理的に見られるものですが、肥満の方にはより多くの頻度で見られます。ただし、肥満の程度と脂肪蓄積の量との正の相関関係は認められないようです。
さて、この心臓周囲脂肪ですが、脂肪細胞から炎症を惹起させる物質が放出され周囲の血管に動脈硬化を引き起こすとされています。周囲の血管とは、とりもなおさず冠動脈であり、冠動脈の動脈硬化は狭心症、心筋梗塞へと発展します。
心臓周囲脂肪はCT検査で計測され、減量によって減らすことが可能です。未病へのアプローチが注目を浴びている昨今、心臓周囲脂肪にも少し留意した方が良いかもしれません。
【追記】
>Shimizu Kenjiさん
胸の大きな方の胸部手術ですが、胸のど真ん中を切る(胸骨正中切開)場合は、重たい乳房は左右外側へ倒れ込むのでまったく影響ないです。胸の横を切る(肋間開胸など)場合は、大きな乳房が邪魔になります。でも、腹部手術の場合の多量の内臓脂肪と比べれば大した問題ではありません。乳がんの手術については、大きな乳房の方は多少手間がかかるときもあると思いますが、多少だと思います。専門外で恐縮です。学生の頃、とある縁で死体の解剖に立ち会ったことがあります(怪しくないです。法務省関連の正規の場所です)。開腹したときに驚いたのが、シュークリームの中身のような黄色いクリーム状のものがたっぷり見えたんですね。正体を聞いたら脂肪とのこと。ドクターが黄色をかき分けていじっていらっしゃいました。
それ以降太るのは怖いと思いましたが、シュークリームは依然として好きです←なんのこっちゃ
追記:
Shimizuさん、私は銀座コージーコーナーとセブンイレブンのシュークリームが好きです。