日本で“産業の新陳代謝”を進めるためには、何が必要か
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生放送は緊張します。(笑)
国政選挙で実際に投票した人の年齢構成を見ると、55歳以上で約半数。50歳以上で過半数だそうです。
いわば成熟企業による経済活動や、投票に行っている人の声だけでは、国の新陳代謝は実現しない仕組みになっている事がわかります。
そこには、各個人が育ってきた上で無意識のうちに植え付けられたバイアスも、大いに影響しています。
そのバイアスで特に問題なのは、若手が「自分にはどうしようもできない」という閉塞感を持っていることではないでしょうか。
しかし振り返ると、歴史は常にそのくり返しです。それを乗り越えるのが、いつの時代においても、新しい世代の使命でしたし、若い命の生き甲斐そのものだったんだと思うのです。
世界に目を向けると、各国の新陳代謝において大切な経済活動になっているのが、スタートアップのエコシステム。日本でもシリアスな領域で、スタートアップが成功する事が、産業の新陳代謝による閉塞感の打破に対して、大事なポイントになると考えています。
今回、番組で語り忘れていた施策の一つが、成熟企業での出戻り制度です。
出戻り制度というのは、辞めた人が戻れる制度の事。
スタートアップのエコシステムを確立する上で大事なのは、成熟企業でシリアスな産業の経験を積んだ人たちが、スタートアップにチャレンジできる事です。
それはスタートアップに人材が流動しやすくなるという面だけではなくて、その人達の一定数が実際に成熟企業に出戻る事で、成熟企業内にスタートアップ経験者が増えて、成熟企業によるスタートアップのM&Aが成功しやすくなるという効果が期待できます。
M&Aされて潰れるスタートアップの事業が多い中で、M&Aされる事で飛躍するスタートアップの事業を作るための、土壌作りと言えます。
スタートアップがM&Aされるのを狙うのが良いと言っているわけではなく、結果的にイケてるスタートアップがM&Aされる事で産業の新陳代謝が加速するなら、それもマクロ的な経済活動としては良いはずで、それが実際に世界ではうまくワークしていますし、日本の産業の新陳代謝にも大いなる貢献が出来ると考えています。
私達も口だけ達者になるのではなく、背中を見せて産業の新陳代謝に貢献できるように、結果を出すべく2019年に向けて頑張ります。この事実に全てが込められています。
"今の時代は、選挙でいうと、全体の投票数の約半数が、55歳以上によるものです。ということは、「55歳以上の人々の不安をもとにした民主主義になっている」と言えるわけです。"
政治家は選挙に落ちればただの人です。清廉潔白で、人をまとめる能力に長けていて、未来を見通すビジョンを国民に示せる、という政治家がいたとします。20代、30代、40代からの支持があっても55歳以上の人に厳しい政策を進めて、投票してもらえなければ選挙に落ちます。これが現実でしょう。
人口が高齢者に寄っている以上、若者たちが選挙に行かなければ、55歳以上に支持される政治家が当選する。当然、55歳以上に厳しい政策は進めにくい。民主主義の限界を感じます。林さん、J WAVE STEP ONEへのご出演ありがとうございました。日本社会の新陳代謝、なかなか進まないのが現状のようですね。
新しいことを始めることはたくさんのリスクが伴います。すぐに結果が出るという保証があるわけではないし、軌道に乗るまでは失敗することもあるかもしれません。チャレンジしやすい環境づくり、見守る空気をつくること、これからもっと進んでほしいな。