[19日 ロイター] - ソフトバンク・グループ<9984.T>の孫正義社長は、ハイテク投資ファンド「ビジョン・ファンド」を巡り、20日に出資募集の完了を発表する見通しだ。サウジアラビアの政府系ファンドやアップル<AAPL.O>が出資の意向を示しており、調達総額は1000億ドルに上る可能性がある。

今後は投資先が焦点になるが、孫社長に近い筋によると、社長は卓越した技術を発掘できるディールメーカーを起用すべく摸索中という。

「ビジョン・ファンド」の設定過程で、孫社長は既に、モルガン・スタンレー<MS.N>で長年、電気通信を担当していたアレックス・クラベル氏や、ゴールドマン・サックス・グループ<GS.N>のハイテクバンカーだったアービン・トゥ氏など、投資バンカーたちを相次いで採用した。

関係筋によると、孫社長はさらに、こうした人事を補完し、ゲノムから人工知能(AI)、ロボット、モノのインターネット(IoT)の分野で、画期的投資先を見つけられる「業界通」を探しているという。

関係筋は、出資募集完了前であることから、匿名を条件に語った。