病院と療養施設を結ぶ、スタートアップ「エイドイン」の挑戦
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治療のゴールは、必ずしも病気になる前の元気な状態とは限りません。特に、高齢の患者さんの場合、これまで何でも出来て一人で暮らしていたけれど、病気をきっかけに人の助けがないと生きていけなくなることもしばしばです。
そのようなケースは少なくはなく、病院からの退院は、慢性期病院や老健施設などへの移動ということになります。このあたりのマネジメントは、ソーシャルワーカーという職種の方が間に入って頑張ってくれているのですが、なかなか調整がつかず、結果、患者さんは何週間も入院先、転院先、家族との間に宙ぶらりんとなってしまうことがあります。
記事からはその調整の詳細はよくわからなったのですが、こういった部分も軸足が医療にない人たちの方が、ずっと効率的・効果的な仕組みを提案出来るのではないかと感じました。NP内でも指摘されることが多いですが、医療業界はいかに非効率・無駄が多いかをこれから嫌というほど知らされることになると思います。面白い取り組み。日本でいうと前にエスエムエスがやってた「地域連携ONE(たしか)」に近いんですかね。
療養病院・施設が病院からの受け皿になれるかが懸念点な気が。都市部の療養施設は稼働率パンパンですからね専門人材からなる業務だからこそ、引き継ぎが難しく、結果的に受け入れ可能(引き継ぎ可能な)施設が絞られているのが問題だと思います。
症例と移動先の蓄積を進めるためにも、個別最適な対応ではなく、システム化した全体最適を検討すべきだと思います。医療情報は個人情報の色が濃いので、未だ十分に活用(共有)されていないことが背景にあるのではないでしょうか。