ノーベル賞の期待高まる。宇宙の謎を解明する次世代加速器
コメント
注目のコメント
この記事で出てくるルミノシティ(Luminosity)は、直訳すると(天文学でいうところの天体からの放射光の強度を表す)光度だが、素粒子実験物理学の文脈では、単位時間単位面積あたりの衝突回数を表す。ルミノシティが上がると素粒子同士の衝突回数を増やすことができる。衝突回数が増えれば、データを蓄積する時間も短縮できて精度も向上する。素粒子実験では、精度が決定的にものをいう世界。実験としてのコストパフォーマンスが経済的にも科学的にも向上するので、良いことだらけだ。今回のアップグレードで世界最高のルミノシティを獲得できるという。実験の成功を祈りつつ、その成果に期待したい。
大学院で加速器研究してる時、小林さんがノーベル賞を受賞して「皆さんのおかげです」的なメールが来たのはちょっぴり感動した。
LHCの「陽子」は3粒子(アップクォーク×2とダウンクォーク×1)に対し、KEKの「電子」は1粒子なので、衝突反応がシンプル。ノイズが少ないので、測定精度も高くなる。
=引用=
「LHCは豆大福と豆大福をぶつけるように、余計なものまで衝突させてしまう。スーパーKEKBなら、純粋に豆と豆の衝突が可能で、きれいな反応を起こせる」