オリンパス粉飾、旧経営陣に590億円賠償命令 地裁
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粉飾に伴う損害賠償責任は違法配当に関するものが多いですね。今回も基本的にはそれだったようです。
配当は会社が稼いだ利益の分配ですから、今までの留保分を含む利益の範囲でしかできないというのが基本的な考え方です(現行法はもうちょっと複雑ですが)。その範囲を超えて配当をすると違法配当となります。
配当額に上限を設けているのは、過度な配当による資金流出があると、もう一方の資金提供者である債権者に対する弁済能力が下がるからです。一言で言うと、債権者保護のためのルールです。
粉飾は、ないはずの利益をあるように見せることですから、粉飾後の利益を基に配当すると、結果的に違法配当になっていることが多いわけです。
注目のコメント
590億。驚きの金額ですが、この判例が日本が真のグローバル企業として世界に貢献していくことを願います!
常々、日本の経済犯罪に対する法制が緩過ぎると思っていました。またこの緩さが日本がグローバルでリーダーシップを発揮するのに足かせにもなり得ると危惧していました。
10年前では日本はコンプランスで問題ないと海外では信じられていた。しかし今は率は少ないものの、発覚時には大きな問題があると、日本企業のグローバル化への問題の一つと指摘されはじめています。
今回の判例がきっかけに、政府が経済犯罪の法律を厳格化し、社内外の監査は然るべき緊張感のもと実施され、日本が真のグローバル企業として世界に貢献していくことを願います。
コンプランスに終わりなし!Japan First!
STAY GOLD!!オリンパスの請求額が37億円で、株主代表訴訟の請求額が約897億円。オリンパスへの賠償命令は590億円。
どういうロジックなのかと思ったら別記事に「損失隠しの影響で、株主への剰余金の配当にあたり、本来の分配可能額を約586億円上回る額が配当された」とありました。なるほど。それで株主の損失ではなく会社の損失というわけですね。
実際に支払うのは無理でしょうが、日本企業全体に与えるインパクトは大きそうです。
http://www.sankei.com/affairs/news/170427/afr1704270028-n1.html