【SPEEDA総研】セルロースナノファイバーへの期待
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衣料用セルロースファイバーだとオーストリアのレンチング社のテンセルが進んでますね。育ちの早いユーカリを主原料とし管理栽培すること効率良く生産し環境への負担も最小限に抑え循環型の運営を可能としてます。
セルロースファイバーは何を原料にし管理栽培するかが重要だと思います。
セルロースもいいのですが、期待しているのは"たんぱく質繊維"です。クモの糸で話題になった"スパイバー"が研究開発しています。
https://www.spiber.jp/endeavor
分子からデザインすることで用途に合った糸を創り出せるのが特徴です。課題は色のバリエーションとコストですが20年後にはポリエステルと同等のコストになると彼らは話しています。
順調にいけば衣料、産業に普及していくのではないでしょうか。セルロースナノファイバーのメリットはいろいろありますが、なんといっても植物由来という点が大きいと思います。現在木材パルプが主原料のようですが、理論的にはあらゆる植物から製造可能です。
透過性があるのも炭素繊維などと違う点で、石油系素材の代替になる可能性がある。
とはいっても今炭素繊維でさえ1kg2000~3000円といわれているのに対し、セルロースナノファイバーは数千~1万円。汎用プラスチックは概ね1000円以下のため、道のりは遠いですが、本当に世界を変える可能性がある素材として期待したいです。人工知能が盛り上がっていますが、モノを構成する「繊維」はとても重要です。
軽い、強い、加工しやすい、環境に優しい、といった部分が鍵を握ると思います。
カーボンファイバー、グラスファイバー、セルロースナノファイバー以外にも注目の繊維はあります。
植物由来のポリ乳酸繊維。
強くて伸びるクモの糸。
制電の役割を持つ金属繊維。
共通の課題はコストですね。
衣料品は苦しいですが、繊維業界の可能性は大きいと思います。
期待しています。