異例。私学出身よそ者の私が東大病院で天皇陛下の手術
コメント
注目のコメント
正直言って、東大病院ではなく順天堂大で、いつものスタッフでやった方がベターと思いますが、そこは大人の事情なのでしょうね。しかし、手術が順調に行えるようにお膳立てをきっちりした東大病院も、コアメンバーは同じとはいえ、いつもどおりの手術ができる天野先生も、さすがだと思います。
また、「陛下が術前に希望されたご公務、日常生活を取り戻したときに、初めて手術は成功したと言える」とのこと。全く同感です。私も、手術後の説明で、「成功しました」と伝えたことはありませんね。元気に退院されて、初めて「無事手術が終了」と言っていいと思ってます。
私の場合は、癌が相手のことが多いので、5年間無再発生存が得られて、初めて「おめでとうございます」ということになります。恐らく本連載のクライマックスとも言える回ですね。
一例一例真摯に向き合ってきた症例を糧に、次の一例も平常心でいつも通りに真摯に向き合っていくのは科に関係なく医療職が持つべきマインドセットだと思います(5人でワイン2本は人によりけりだとは思いますが笑)。
また、手術が成功したら成功、退院して通院レベルになれば成功、という先生もいらっしゃる中で、「陛下が術前に希望されたご公務、日常生活を取り戻したときに、初めて手術は成功したと言える」という哲学をお持ちであることは大変感銘を受けました。また、これこそまさに臨床医と産業医の連携が求められる部分でもあります。
余談ですが、「肥満」は本当に執刀医にとっても麻酔医にとってもその他のスタッフについてもリスクファクターでしかありません。天野先生の凄さはもう今更言うまでもないですが、ここまで仔細にインタビューを取り、綺麗に配信できているNPも凄いと思いました。仕事の流儀よりも臨場感が伝わってきました。本人の言葉だけを淡々と伝える「文字の強み」でしょうか。