[東京 12日 ロイター] - 東芝<6502.T>が実施したメモリー子会社の売却先選定手続きで、1次入札を通過したのは米ブロードコム<AVGO.O>と米投資ファンド、シルバーレイクの連合、東芝と合弁を組むウエスタンデジタル<WDC.O>、韓国のSKハイニックス<000660.KS>、台湾の鴻海(ホンハイ)精密工業<2317.TW>の4社となった。

複数の関係筋が12日、明らかにした。

東芝は、債務超過解消のためNAND型フラッシュメモリー事業を分社化して新会社を設立し、全株式の売却も視野に3月に1次入札の提案を締め切った。

関係筋によると、ブロードコム連合が2.5兆円程度、鴻海が2兆円程度の買収価格を提示した。鴻海はさらに3兆円規模にまで引き上げる意向を示している。

東芝は売却価格を2兆円と見積もっており、売却益により債務超過を解消したい考えだ。

(布施太郎 編集:田巻一彦)