人生で成功する秘訣は、来る日も来る日も正しい行いをすることだ。

高い目標を実現するためのアドバイス

人生で成功するための秘訣は、難しい話ではない。高い目標を実現した多くの起業家や企業幹部のアドバイスは、どれも同じだ。
人生で成功を収めるには、ハードワークと忍耐力、そしてリスクをとり失敗から学ぼうとする意欲が欠かせない。また、つねに鍛錬を怠らないことも必要だ。
本記事ではエグゼクティブたちに、トップに登りつめ、その座を維持するために日頃から行っている習慣を聞いてみた。

1. 格言を読む

「格言には、誰にとっても役立つ優れた見識がたくさん含まれている。格言を生み出したのは、人類の歴史でもきわだって賢明な人たちだと誰もが認める賢者たちなのだ」
──Batteries Plus Bulbsのラス・レイノルズCEO(最高経営責任者)

2. エクササイズの時間を戦略的に確保する

「エクササイズは、私の日常生活の重要な日課だ。特に好きなのはキックボクシングで、多忙な1日の合間を縫うように、戦略的にレッスンを予約している。
午前中に難しい会議があるとわかっているときは、出社前にキックボクシングの予定を入れておく。また、翌日が忙しくなるとわかっているときは、その日の夜にトレーニングを入れ、長い1日が終わったあとにアドレナリンを放出できるようにしている。
適切なタイミングでトレーニングの予定を入れておくことで、過剰なアドレナリンを解き放ち、頭をクリアにし、次に何が起きてもいいように準備することができる」
──広告業界向けのテクノロジーやデータ製品を手がけるIntegral Ad ScienceのCMO(最高マーケティング責任者)、マリア・ポーザ

3. 重いバーベルを持ち上げ、たくさん走る

「私にとっては、自分の心と体を健康に保つことが、集中力と生産性を保つための秘訣だ。トレーニングをするときは、重いバーベルを持ち上げ、それからたくさん走る。その逆ではない。
朝にトレーニングをして肉体的に自分を追い込んでおけば、精神的に集中力が増し、その日1日を戦えるようになることに気づいた。
また、1日に2回、魚油やビタミンB群、カルシウムなどさまざまな種類のビタミン剤やサプリメントを摂取している」
──ウェアラブルのアクティビティ・トラッカーや睡眠トラッカーを手がけるMotiv Ringのバイスプレジデント兼共同創設者、ピーター・トウィス

4. 貪欲に情報を取り入れる

「私は、少なくとも5紙の新聞を必ず読むことにしている。『ウォール・ストリート・ジャーナル』『ニューヨーク・タイムズ』『フィナンシャル・タイムズ』『ワシントン・ポスト』『サンノゼ・マーキュリー・ニュース』の5つだ。
また『テッククランチ』『マーク・アンドリーセン』『フレッド・ウィルソン』『ハブ・スポット』、それにデータストレージ業界のいくつのブログなど、業界のさまざまなブログを読むようにしている。
さらに『エコノミスト』のような一般向けの週刊誌も買っているし、『ワイアード』『ファスト・カンパニー』『Inc.』『フォーチュン』『フォーブス』なども定期購読している。
そしていつも、非常に興味深い記事についてのコメントをいくつかのソーシャルメディアに投稿している。混乱が進む今の時代において、このような習慣はもはやぜいたくではなく、ますます必要な習慣となっている。
CMOは多くの情報を得れば得るほど、有能なCMOになる。大学教授は多くの情報を得れば得るほど、優秀な教授になるのだ」
──エンタープライズ向けストレージテクノロジー製品を提供するReduxioのCMO兼CSO(最高戦略責任者)、マイク・グラディネティ

5. 最もたいへんな仕事に最初に取りかかる

「自分の時間をコントロールするには、たいへんな仕事を片づけておく必要がある。絶対にやるべき仕事が片づけば、あとは都合のいい時間に好きなことに取り組める」
──eコマースプラットフォーム「SHOP.COM」を手がけるMarket Americaのシニアエグゼクティブ・バイスプレジデント、ローデン・リーディンガー

6. 起床後すぐに、目標とアイデアについて考える

「私は最近、3つの言葉をトイレの鏡に貼り、いつも忘れないようにしている。それは、感謝、慎重さ、そして恐れないことだ。
毎日感謝することで、自分の関心を『私』ばかりに向けず、『私たち』にまで広げるように頭の回路を切り替えられるようになる。慎重さは、あらゆる正しい行いの元だ。客観的な見方と今ある現実をいつも土台にできるようになる。
そして最後に、これまでの人生の中で恐怖心から下した決断は、個人的なものであれ仕事上のものであれ、すべて間違った決断だったことがあとでわかっている。自分の失敗を自分のものとして受け入れ、その失敗を修正し始めれば、怖いものなど何もない。心の中に最も平和をもたらしてくれるものに集中すべきだ」
──子ども向けの無糖飲料「AquaBall」のメーカー、True Drinkのケビン・シャーマンCEO

7. ランニングのための時間をとる

「ランニングは、私にとって欠かせない日課となっている。何者にも邪魔されず、自分の考えをまとめる時間が持てるからだ。
さらに、私はつねにマルチタスクを行うので、自分の1日の計画を入念に練りながら、十分なトレーニングの時間も確保できるようにしたいと考えている。
夜の10時過ぎであっても、アジアにいる同僚たちと話をしながら遅くまで仕事をした後、ランニングに出かける。完全に一人になることで、とてもリラックスし、集中力を高めることができるからだ」
──スマートフォン、PC、自動車向けに、タッチ式、ディスプレイ式、バイオメトリクス式のインターフェースを手がけるSynapticsのリック・バーグマンCEO

8. エキスパートから学ぶ

「当社の最新のビジネスインテリジェンス分析から高度な情報を毎日得ることで、すばやい対応が必要なチャンスや問題の見極めに役立つ。
われわれは今、変化することが当たり前の世界に住んでいる。圧倒されるほどの量のデータが企業の内外にあふれている今、当社のアナリストがデータを深く分析し、私が意思決定や優先順位の決定に利用できるような、重要な知見をつねにもたらしてくれることを期待している」
──シューズとウェアのオンラインショップを運営する「Zappos.com」のアルン・ラジャンCOO(最高執行責任者)

9. ネットワークを築く

「私は四六時中、ありとあらゆる人にメッセージを送り、電話をし、話しかけている。私は人間が大好きで、いつもネットワークを築く方法を考えているのだ。これはとてもワクワクすることで、さまざまなレベルで勢いを維持するのに役立っている。
どんなことでも、最後までやり通すには相当な鍛錬が必要だが、いったんペースをつかめば自然にできるようになる。
私がすべての人に勧めているのは、自分が会いたいと思う3人の人にコンタクトをとってみることだ。誠実な態度で接すれば、向こうから手を差し伸べてくれることにあなたは驚くだろう」
──ヘルスケアや健康に関するメディアやエンターテインメントを手がけるFeel Richの共同創設者兼CEO、ショーン・ウルマン

10. 戦略とキャッチアップのための時間をとる

「自分にとって一番の希少資源は時間だが、それはつねに需要過剰な状態にある。会議が立て続けに開かれ、絶え間ないメールに気を散らされ、戦略的な取り組みのために、検討や問題解決や導入に多くの時間を割かなければならない。
時間の『需要と供給』のバランスをとるのにとても効果的だと私が発見した方法のひとつは、カレンダーで時間をあらかじめ決めておくことだ。私は毎日、『戦略的な仕事』の時間やメールなどを確認する『キャッチアップ』の時間をとっている」
──リスクを軽減しながら、アプリケーションやウェブサイトを安全に導入する取り組みを支援するサイバーセキュリティ企業、WhiteHat Securityのクレイグ・ヒンクリーCEO
※ 続きは明日掲載予定です。
原文はこちら(英語)。
(執筆:Christina DesMarais、翻訳:佐藤卓/ガリレオ、写真:1001Love/iStock)
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This article was produced in conjuction with IBM.