ANAの逆張りで成功した「空飛ぶ電車」
NewsPicks編集部
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LCCの先駆けとなった米サウスウエスト航空が「空飛ぶバス」を合言葉にしたのと近いものを感じます。日本人には電車のほうがなじみがあるので、空飛ぶ電車でよいでしょうね。
日本のLCCの課題は「コストカットをして安全なのか」という問いに真正面から答えることだと思います。答えは当然Yesで、世界でもずば抜けて厳しい日本の航空局の審査・監査を受け、既存大手と変わらない安全品質を実現しています。エアアジア・ジャパンの就航が遅れているのは、厳しい審査をいまだ突破できていないからではとも言われています。
航空業界では航空局の監査を突破するのは当然のことですが、1年に1回受ける耐空審査で機体を厳しくチェックしている様子や、毎日の整備・点検作業、運航乗務員やディスパッチャーによる気象解析の様子など、一度ご覧いただければ、皆さんに安心して乗っていただけるはずです。こういった点を上手にアピールする必要があると考えています。楠木先生が「戦略ストーリーの達人たち」と対談する連載「稼ぐ力とその中身」。今回は、フーシャピンクの機体で有名なLCC「Peach」CEOの井上慎一さんとの対談を4回連続でお届けします。
コンセプトを「空飛ぶ電車」と定め、顧客ターゲットからビジネス客とツーリストを外す、未経験者ばかりを採用するなど驚きの戦略で業績は好調。その戦略の中身に、迫ります。