習主席、4月6─7日に米大統領とフロリダ州の別荘で会談=中国外務省
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いよいよ、米中両大国の取引が本格的に始まります。と言っても、取引を進めたいのはトランプ大統領の方。習近平主席を始め中国共産党の高級幹部は、少なくとも、今年秋に開かれる19大(中国共産党第19回全国代表大会)までは、国内の政治ゲームに集中したいはず。一方で、トランプ大統領は、中国との経済問題を取引する上で、台湾問題(「一つの中国」の問題)や南シナ海問題など外交安全保障の問題を取引材料に利用すると公言しています。
米国に対して弱腰を見せれば国内の反対勢力から批判され、強気に出れば米国との軍事的緊張が高まる可能性すらある、習近平主席の「問題先送り」がどの程度の効果を示すのかが焦点です。軍事的緊張が高まるとすれば、それは南シナ海。中国海軍はすでに、南シナ海における米海軍との軍事衝突に備えるため、ともとれる高級将校人事を行っています。未だ主要閣僚の議会承認が進んでいないトランプ政権と、秋の中国共産党大会で向こう10年にわたる「チャイナ7」の改選を控える習近平体制との会談は、具体的な問題に踏み込む事なく「顔合わせ」の終わるのではないかと感じている。