ヨドバシのネット通販が超速配達できるワケ
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人口集積度が高い日本では、都心部に在庫機能を兼ねた大型店のネットワークを張り巡らせているヨドバシに優位性があります。
自社で配送員を抱えたり、最短2.5時間と過剰とも見えるサービスを提供してでも、自社保有の店舗不動産への投資回収を優先することが経済合理的です。
宅配サービスを外部委託、すなわち変動費化している同業他社(Amazonも含む)にはない踏み込めないレベルだと思います。
あと気になったのが、記事に何度も出てくる藤沢副社長。創業者のご子息ですが、EC事業をしっかり管掌して結果も出してる。「日経文庫 オムニチャネル戦略」で、ヨドバシカメラさんがなぜ優れたサービスを打ち出すことができたかを書きました。
なりより一番の肝は、1987年の在庫の一元管理です。
店舗と物流センターの在庫数がわかるようになっただけでなく、店頭取り置きの数まで分かっていたとわ藤沢副社長が仰っていました。
また、副社長が、「角井さん」から「先生」に変わった瞬間があります。
それは、オンラインとオフラインでの価格の統一が、オムニチャネル推進の1つの重要な要素だと話した時でした(^^)
*送料は、1つのサービスなので、有料で別途です
小売りチェーンさんでは、「角井さん、そんなこと、無理ですよ」という人が居ますが、
それをやり遂げた企業だけが、既存店売上のじわりじわりの減少を回避し、既存店売上をネット通販から守り、反転することができます!
実は、角井の本では、メイシーズを絶賛したことはありません。
なぜなら、彼らのオムニチャネルは、うまく行く気がせず、代表例と一般的に言われていますが、
私自身は、ギターセンターこそが代表例で、ここを学んだ方がいいと言い続けてきました。
メイシーズとギターセンターの差は何か?
それが価格政策なのです。
日本でも、オンラインとオフラインでの価格がずれたり、過剰な特売価格を付け続ける小売りは厳しいでしょう。
しかし、ヨドバシカメラは、オムニチャネルがうまく行く価格政策に、
いち早く気づき、いち早く実現しました。
物流だけに目が行っていますが、ここまでできるまで、
やることをやっているから、ヨドバシエクストリームが実現できたことも
ぜひ、学んでいただきたいと思います。EC界隈で目立つ配達の速さに関する言及。確かに、便利であり、顧客サービスの強みにはなるが、正直言えば価値の1つでしかないです。
利便性を担保しないと戦えないビジネスもあれば、待ってでも欲しい商品を作り出すビジネスもあり、後者が求められていることも忘れてはならないと思います。