[東京 1日 ロイター] - トヨタ自動車<7203.T>グループは1日、ダイハツ工業の社長にトヨタの奥平総一郎専務役員(60)が、日野自動車<7205.T>の社長にトヨタの下義生常務役員(58)が就任する人事を発表した。

ダイハツの三井正則社長(66)、日野自の市橋保彦社長(64)は退任後、代表取締役会長にそれぞれ就く。6月の株主総会後の取締役会で正式決定する。

トヨタは昨年8月、新興国を中心に需要が高まる小型車の事業強化に向けて子会社のダイハツを完全子会社化した。奥平氏は主力小型車「カローラ」の10、11代目の開発責任者で、2014年からは中国や東南アジアなどで最高技術責任者も務めており、ダイハツのトップに適任と判断した。

三井氏は21年ぶりの生え抜き社長だったが、それ以前はトヨタ出身の社長が5代続いており、再びトヨタ出身社長に戻る。

下氏は日野自出身で、同社で北米事業の部長などを務めた。16年4月からはトヨタの常務役員に就いていたが、1年ぶりに日野に復帰し、トヨタとの連携を深める役割を担う。01年にトヨタの子会社となって以降、初の生え抜き社長になる。

*内容を追加します。

(白木真紀)