【堀江貴文】未来予測に意味はあるか?
NewsPicks編集部
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世界がスマホで繋がってオープンイノベーションがIoTで現実世界まで波及してきているのでスピード勝負なんで兎に角実行力勝負になってきてます。待った無し。
いま,未来予測はできない時代にあります.AIなどテクノロジーの急激な変化,それに伴う資本主義の変化の可能性から,未来が見えなくなっています.
これは18世紀の産業革命,日本では明治維新,さらに,狩猟採集社会で農耕が始まろうとした時代に相当します.たとえば,中世ヨーロッパでは,人々は神に祈りを捧げ,労働に対する考え方が今と全く違う世界(パラダイム)でした.そこで起きた産業革命(パラダイムシフト).それによる今へと繋がる資本主義の社会(別のパラダイム)になりました.明治維新や農耕の開始もそうですが,パラダイムシフトは,前のパラダイムとの断絶を意味するため,パラダイムを超えた価値観,社会観の共有はできない.
例えば,狩猟採取社会に生きる人が農耕を発見したとしましょう.その人は農耕によってどのような未来が待っているか,どのような社会になるかは全く予測できないでしょう.せいぜい,今いる狩猟採取時代の価値観で未来を予測をしますが,当然,大外れです.また逆に,シフト後のパラダイムから前のパラダイムを想像することも難しい.今の時代から江戸時代の人々の価値観を知ることは難しい.どうしても今の価値観で考えてしまう.
よって,パラダイムシフト中にある今,これから先の未来,すなわちパラダイムシフトを超えた次のパラダイムの価値観,社会を予測するのは不可能である.
パラダイムは,トーマス・クーン「科学革命の構造」が元ネタ.
以上は私の見解です.