「極端な文化」日本、アメリカ、オランダから分かるもの
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アメリカが世界を牽引している間は、アメリカ的価値観が良しとされてきました。しかしインドや中国が台頭すると、両国の価値観が良しとされる時代が来るかもしれないーー。メイヤー氏の指摘、なかなか本質をついています。
アメリカも日本も「時間厳守」の意識が強いですが、中国は「フレキシブルなスケジュール」を好む。ひょっとして「時間厳守」の重要性が薄れる時代がくるのでしょうか。ん?なんか書かれていることが30年前の理解とあまり変わらないのだが。
例えば、ハイコンテクストとローコンテクストというのは、原典は
Edward T. Hall, 1981, Beyond Culture, Random House.
ここですでに説明されている。アプローチもほぼ一緒。
ビジネスパーソンに対するインタビューからその行動様式をというのは、ホフステードのこの研究での個人主義と集団主義、そして権力の距離という概念でほぼ到達されていると思う。
Geert Hofstede, Culture’s Consequences, Beverly Hills CA: Sage, 1980
この記事の8個の要素を抽出したことが新しいというのかもしれないが、しかしそれも多種多様に存在する分類の一部。
個人的には、国を単位にして文化を定義するのは、少なくともビジネスの文脈からは少し古くなってきていると感じています。それに覆いかぶさるような、職業人の文化、組織の文化、集団の文化との相互のインタラクションの結果として生まれる個々人の特性をしっかりみないと、ビジネスの文脈では不十分と思うのです。私がグローバルの方々と仕事をして常に意識しているのは、もし違和感を感じたらまず自分を疑え、です。その違和感は往々にして日本的教育や宗教観から生まれる事が多い。一方で相手がなぜ我々と違うのかその背景を疑ってみると地理的もしくは哲学的な観点から面白い発見があるかもしれません。そうやってグローバル感覚を研ぎ澄ます事が大切だと思っています。