英ボーダフォン：インド部門のアイデア・セルラーとの合併を協議中

(Bloomberg) -- 英携帯電話サービスのボーダフォン・グループは、インド部門をアディティヤ・ビルラ・グループ傘下のアイデア・セルラーと合併させることについて協議していると明らかにした。

ブルームバーグ・ニュースはこれまでに事情に詳しい関係者の話として両社が合併協議を進めていると報じており、ボーダフォンはこれを確認した形になる。同社はインドの資産家ムケシュ・アンバニ氏が仕掛けたし烈な価格競争に太刀打ちするため、提携先を探している。

ボーダフォンが30日発表した資料によれば、合併成立なら株式交換方式になるが、同社が保有する通信塔会社インダス・タワーズの株式42％は取引に含まれない。この発表を受けて、インド３位の携帯電話サービスのアイデアの株式は一時25％高の97.10ルピーと、2007年の上場以来最大の上げ幅を記録した。

ブルームバーグが先に報じたところによると、アンバニ氏率いるリライアンス・ジオ・インフォコムが無料サービスを導入したことを受け、インドの競合他社は業界再編を模索している。

原題：Vodafone in Talks to Merge India Unit With Idea Cellular（抜粋）

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コメント

注目のコメント

• 蛯原 健

  リブライトパートナーズ 代表パートナー

  ・2017年01月31日

  インドのモバイルキャリア2位ボーダフォンと3位アイデアが合併交渉との事。
  インドは11もキャリアがあり淘汰、合流は必至。
  構造としてはインド2位の巨大財閥リライアンスが激安かつカバーエリアの広い4Gを去年仕掛けて参入した事で、価格破壊と業界再編が急進、日本のソフトバンクがボーダフォンを買収して価格破壊とパケット通信が一気に普及した2000年代半ばの日本に似ています。
  つまり、インドはこれからモバイル通信革命が起きてコンテンツ流通やEコマースが益々、加速度的に市場拡大します。
• 遠藤 昌矢

  プロレド・パートナーズ（Prored Partners) パートナー

  ・2017年01月31日

  ITUによると、2014年末時点でインドの携帯電話加入者数は9億4,400万に達している（ＩＴＵレポートより）。
  通信キャリアのマーケットシェアでは、
  　1位　Bharti Airtel
  　2位　ボーダフォン・インド
  　3位　Idea Cellular
  　4位　リアライアンス・コミュニケーションズ
  　5位　BSNL
  　6位　Aircel
  　7位　Tata Teleservices
  と続いており、今回のボーダフォンとIdeaの合併協議はインドでも通信キャリアの寡占化が終盤を迎えていることを示している。
• Hasegawa Wataru

  まったく冴えないエンジニア

  ・2017年01月31日

  ドコモが昔タタに出資していたの思い出した。