人工知能関連ニュースの、実際のところシリーズ
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こういう風にAI関連のニュースを冷静に見ることが大事。ここで紹介されているニュースは、まだ真実味がある方。
最近のAIニュースのバブルの原因は、ニュースの発信側が単なるITシステムをAIと誇大広告し、ニュースの受信側がAIの妄想を広げるという相乗効果。発信側を規制することは出来ないから、受信側が賢くなるしかない。
(個人的には、今後も真実味のあるAIニュースだけをPickして、AIの適切な普及に貢献したい)人工知能については、この記事にあるように、誇張され、妄想に満ちた想像でイメージされがちです。
しかし、これには2つの面があることはあまり論じられていません(この記事でも一方だけが論じられています)。
1つは、この記事で紹介されているように、技術にはできることとできないことがあることを無視して妄想し、あたかもドラえもんでもアトムでも実現可能かの如き議論です。SF映画やメディア報道がこのような妄想に拍車をかけていますが、このような妄想は百害あって一利なしだと思います。
もう一つは、やはりAIという技術の得意不得意の無理解からくるものです。重要なことは、AIがうまく適用できる条件に当たると、実は人間の想像を超えるパワーをAIは持ちます。メディアでは、比較的簡単な業務からAIは適用が拡がると論じている記事があります。これは間違いです。本当は、AIは問題が複雑であればあるほど得意なのです。囲碁で中盤が得意なのはこの象徴です。この点で従来のマシンやソフトウエアとは根本的に違う物なのです。
まとめると、根拠のない妄想もダメですが、AIの潜在力を過小評価するのもだめです。技術にはできることとできないことの線引きが明確にあります。またAIの得意なことは、従来のマシンが得意なこととは全く違うのです。このあたりを正確に多くの方々に理解いただくことが必要だと思います。