フェイスブックなどSNS、視野狭め偽情報拡散の一因にも 研究論文
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自分自身そうですが、誰かからの紹介の情報は信じやすいですし、また仮に少数派の意見であっても賛同が得られやすい分、勘違いもしやすくなります。敢えて疑う力を持たなければいけないですね。
Facebookの場合、そもそも同じような経歴・思想背景の人がつながっていている上に、友達のポストや友達へのアクション(コメント、いいね!、タグ付け、リンク先遷移、メッセージなどのユーザーポストや友達に対するアクション)を変数としたエッジランクが高いポストが優先的にニュースフィードを流れるため、ますます「確証バイアス」を加速させる危険性をはらんでいる。
分かりやすく言うと、自分が同意するようなポスト、一言付け加えたくなるようなポストには、いいね!やコメントをつけたり、リンク先を見て詳細を見に行ったりするため、エッジランクが上がり、ますます自分のニュースフィードに同類のポストばかりが並ぶようになるということだ(逆に言うと、自分の考えと異なるようなポストについては、無視することが多いので、自分のニュースフィード上で表示されることは少なくなる)。
どんな人でも「確証バイアス」の罠からは逃れられないのが現実である中、SNSのエッジランクというアルゴリズムでさらにそれが強化されるのは、多いに問題で、個人で注意できるものでもない。同様のことは、実際はSNS普及以前も言われていて、Googleの検索結果についても、ユーザー別にパーソナライズされることで、自分の考えに沿ったコンテンツのサイトばかりアクセスすることで、その手のサイトのみが上位に表示される、ということが起こりうる。
この問題はインターネットのリテラシーの問題とも絡むが、必ずしも知的教育レベルなどとリニアな問題ではないだけに、恐らく何かしらプラットフォーム側で対策するなどをしない限りは、今後その傾向は強くなる一方と考える。