新しく出ていく者が無謀をやらなくて何が変わるか
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今回、掲載されている広告は当時強く記憶に残っている。
「新しくでていくものが無謀をやらなくて、一体何が変わるだろうか?」
無謀の言葉の内側には、緻密に裏打ちされたロジックと経験と、大きな実績がしっかりと存在している。
安全牌を掴まず、さらに一歩大きなことを挑戦する。誰もが避けて通る道を、ど真ん中で突き進む。安息という言葉を微塵も感じない。
「俺たちの船は、動かぬ霧の中を、纜を解いて、悲惨の港を目指し…」
自身に常に問う。悲惨の港を目指しているか、と。
悲痛の日々を送り、悲惨の港を目指しているか。
悲痛の毎日を送っているかと。
広告のキャッチフレーズ「落伍者のための名作フェア」には、ビックリした。落伍者には、こたえられないフレーズ。「圧倒的な実績」と、「落伍者」にまで振幅がある事に、堪らない共闘感が生まれます。
是非ではなく、道徳的ではない。上場を廃止する前の見城さんの心境を感じることができ、新たな発見がありました。
注目のコメント
「新しく出ていくものが無謀をやらなくて、一体何が変わるだろうか?」
「顰蹙は金を出してでも買え」
見城さんの凄いところは色々あるが、
その中でも僕は、強烈なインパクトがあるコピーを作る力は図抜けていると思っている。
なぜ、これだけ過激にして本質的なコピーを作れるかといえば、
「何をやれば鮮やかな結果が出るか」という企みと
「どの言葉を選び取れば、相手に正確に伝わるか」という言葉との格闘を、
毎日毎日、寝ても覚めても夢の中でもやり続けているからだと思う。
言葉を正確に使うことができれば、人を、会社を、世の中を動かすことができる。確かに井上晴美の文庫キャンペーンのポスターは、衝撃的だった。しかし、美人女優がヌードになっただけでは、あそこまで話題にはならない。坊主頭にすること思いつくのも凄いが、どうやって当時、人気絶頂だった井上さんを口説き落としたのか。そこが知りたい。
それにしても「宣伝部員は僕ひとり」と言い切れるだけのアイデアと発想力。株主にすれば、見城さんにもしものことがあったらと思うと、怖くて株なんか買えないのでは、と思いながら読み進めていると、どうやら次回は上場廃止という「地獄」がテーマのようだ。申し訳ないが、これも楽しみ。