トランプ大統領就任演説 日本語訳全文
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アメリカで陽の当たらない人達へのメッセージという感じ。なお、「私たちは２つの簡単なルールを守ります。アメリカのものを買い、アメリカ人を雇用します」とするが、本気で推し進めると、アメリカ人（消費者）の利益を間違いなく損なう結果に。因みに地方創生で呪文の様に唱えられる「地産地消」も間違いだと思われる。
注目のコメント
100年前の大統領が突然21世紀に現れた感じ。20世紀初頭には経済理論も世論調査も正確性が低かったから、政治家のセンスや勘をベースにさまざまな政策が試行錯誤的に行われていた。トランプさんは世論調査も信じないし経済理論も意に介さない。ひたすら自分の勘や主観に頼った政治判断を下して行くつもりのようだ。100年前の政治家というと聞こえはよくないかもしれないが、勘や主観に基づく政治がとんでもないイノベーションを生む可能性もあるのでそれを期待しよう。
またあらゆる自由主義の先進国は大統領と言えども一人の独断で過激な変化が起きないようなセーフガードシステムがあるわけだし、優秀な閣僚やスタッフが大統領を支えるわけだから、独りよがりの大統領をうまく使って社会システムの改革を進めて行ってくれるかもしれない。
という希望を持ってこれから4年を見つめていくしかない。
しかし学部とはいえウォートン卒なのだからもうちょっと経済のベースの知識は持ってると思ったけどな。ま、卒業したのは50年前だから仕方ないか。あらためて聞いても、共感を覚えません。彼が指摘する「政治家は繁栄してきましたが、仕事はなくなり、工場は閉鎖されてきました」とは、何の数字を見て言っているのかがよく分からないからです。事実と異なることを言って、虚偽の問題を設定し、そこに強気で取り組むという姿勢を見せるのはいいですが、一体何と闘うつもりなのでしょうか。「犯罪やギャング、薬物があまりに多くの命を奪い」と言うからには、フィリピン大統領並みのことを、アメリカでやってくれるのでしょうか？？
彼の解決策はすべて、ブーメランのようにアメリカ自身の重荷として返ってくることばかりです。高度成長が望めない中での、膨大なインフラ建設は財政赤字と天秤にかけなければなりません。イスラム過激主義の根絶とは、今以上のことをやるとして、国を完全に閉ざすか、軍を彼の地に出すしかありません。輸入規制や強いドルは、部品・素材価格が値上がりし、逆にアメリカ企業の輸出の足を引っ張ります。もちろん、（日本のためにも）私の指摘が間違っていることを望みますが、頓珍漢で、かつ共和党の政策と矛盾する政策、そして何よりアメリカの団結を根底から分断する言論で、何を得られるのか、いささか気が滅入ってしまいます。
オバマさんのスピーチの方が、まだ共感を覚えます。
https://matome.naver.jp/odai/2148438583623406301世界の歴史を見ていると、時代の潮流というのは確実にあるのだと感じることが多い。ブレクジットといいトランプといい、あとで見返してみるときっとなにか見えるものがあるのだろう。
でも、見えたとしても、止まらない流れの中での踊り場的なものとして見えるのだろう。人や情報の移動が加速している現状は止まらない。前時代的な政治の揺り戻しは、今までもあったけれど、社会の潮流には押し流されるものだ。
