子どもの貧困:勉強「授業だけ」13% 大阪府調査
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「困窮世帯ほど授業以外で勉強を「まったくしない」割合が高くなり、平均的年収以上は4%なのに対し、最も困窮度の高い層では13%を占めた。」
小5と中2の児童生徒とその保護者対象の調査結果。
その学齢では、既に学習習慣の差がかなり存在する。
その上、13%の中でも、学力にばらつきがあるのではないか。学力が低いという領域の中で、更に上下が存在するようなイメージだ。
特に、算数は分数が登場する小4から分からなくなる生徒が多く、積み上げ型の教科は一度躓くと先に進むことが困難になる。
そのためにも、テクノロジーを用いたアダプティブラーニング(習熟度別学習)が奏功するはず。ただし、勉強に関心のない子どもは意欲の格差にも関係しているため、伴走者が必要となる。
小学校低学年もしくは未就学児の学習習慣と経済環境のクロス調査があれば、この差はまだ小さいのではないか。同学齢への支援策が望まれる。こういったデータを見るたびに小学校以前のデータも欲しいと感じます。小学校の段階でも子どもの学力には大きな差があると思います。
「子どもが帰ってきた時に保護者がいる割合は困窮度が高いほど少なく、朝食や入浴をせず、遅刻も多い」とのこと。
やはり、これらの問題を学校だけで対策するのは限界があると感じます。学習習慣もそうですが、まずは正しい生活習慣を身につけさせることが重要です。
そして「困窮度が最も高い層で就学援助費を受けたことのない割合は23%」とのこと。
まずは、援助をいかに届けるか。そして、学力低下の背後にある子どもの生活習慣の改善までできるような策が打てるかどうかが重要です。
生活困窮世帯の子どもの学習支援事業実践事例集(H27/3 三菱総研)
http://www.mri.co.jp/project_related/syakaifukushi/uploadfiles/syakaihukusi_hlu09.pdf