【乙武洋匡】「行き過ぎた報道」はマスコミだけのせいではない

2017/1/15
「人生は「七転び八起き」と言う。転んでも、転んでも、立ち上がる。そして、また転ぶ。そんな苦くて痛い経験があるからこそ、つかめる成功もある。「私の始末書」は、そんな転んだ人が失敗を振り返る反省記だ。第4回には、昨年不倫騒動で表舞台から姿を消した作家の乙武洋匡氏が登場する。
 #01:障がい者が叩かれる社会は健全だ

8月にガザに行った理由

──現在はどのような生活をされていますか。
乙武 昨年11月にテレビの「ワイドナショー」に出演するまでは、まさに「40歳、引きこもり」でしたね。朝から晩までずっと家にいて、月1回髪の毛を切るために美容室に行っては、週刊誌に写真を撮られて記事にされるという生活です。
ただ、夏にはリオデジャネイロまでパラリンピックを見に行ったり、パレスチナのガザ地区に行ったりしました。