「ADはゴキブリ」と言われ… 28歳女性が語る過酷なテレビ業界
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放送局によって、また制作と報道では働き方の文化が違うと思いますが、「テレビで働きたい人間はたくさんいるんだからこのくらいは我慢できて当然」という原理はだんだん働かなくなっていると思います。テレビ業界やメディアの形も変わってきてそこまでしてでもしがみついてこの仕事をやりたいという人自体が減っていると思います。
これとは話が少しずれますが、日本人は長時間働くけれど、その生産性ってどうなのだろう?ということでドイツの労働時間と生産性を比較する取材を去年しました。労働時間が日本より20%少ないのに生産性(労働時間あたりのGDP)は1.5倍以上でした。それでもドイツ人は大の休暇好き、取材した大手企業の社員は「サバティカルという休暇を申請したから明日から6ヶ月休んでヨーロッパを横断する」と話され、え!?半年も?というかんじでした。こちらからすると、日本からコンタクトをとってもしょっちゅう取材相手の人が「休暇で今日はいません」という有様でしたが、それでもちゃんと国が回っていました。秘訣は休みをとっている人の分をカバーするため仕事をみなである程度シェアすることと、仕事する時間は異様に集中するということでした。取材したドイツ人の同僚(スペイン人やイタリア人)にその生産性の高さをきいたところ、「ドイツ人はコーヒータイムをとるといったら10分ときめてそこから10分後に仕事にきちんと戻る」のだそう。仕事とそうでない時間をしっかり分けているようです。「イタリアだったらコーヒーマシーンのところでおしゃべりが始まって、仕事に10分以内で戻ることはないよ」とのこと。小さな頃から夢を持っていて、ようやく入れた業界だけに、パワハラが飛び交う劣悪な労働環境でも頑張ってしまったのだろう。しかしこの人は逃げられてよかった。過労からくるメンタルダウンは、早く手を打たないと引き返せなくなる。冗談ではなく本当に。