(Bloomberg) -- 米大統領選投票日を翌日に控えた7日、民主党候補ヒラリー・クリントン氏の小幅リードが複数の世論調査で示された。ブルームバーグ・ポリティクスの調査では3ポイント、NBCニュース/ウォールストリート・ジャーナル調査とABCニュース/ワシントン・ポスト調査、CBSニュース調査では4ポイントの差でクリントン氏が共和党のドナルド・トランプ氏を上回った。

このうち6日に実施されたのはCBSとブルームバーグの調査のみで、クリントン氏の電子メール問題が犯罪に相当しないとした連邦捜査局(FBI)の再調査結果の影響は、まだ完全には反映されていないとみられる。

また、ネイト・シルバー氏のサイト、ファイブサーティエイトでの選挙予測ではクリントン氏勝利の確率が69%、ニューヨーク・タイムズ紙の予測モデルでは84%となっている。

この日はミシガン州にクリントン氏とオバマ大統領、トランプ氏とペンス副大統領候補がそれぞれ訪れる。2大政党以外の候補を含めたリアルクリアポリティクスの調査によると、同州ではクリントン陣営が4.7ポイントの差をつけてリードしている。

トランプ氏はペンシルベニア州などラストベルトと呼ばれる主要産業が衰退した工業地帯を訪れ、貿易問題を中心に有権者に訴える。クリントン氏もペンシルベニア州でのキャンペーンを予定、オバマ大統領夫妻やミュージシャンのブルース・スプリングスティーンなど豪華なゲストを迎えたイベントで投票を呼びかけた後は、家族とともにノースカロライナ州を訪れる。

 
原題:One Day Out, Clinton Focuses on Ground Game, Trump on Enthusiasm(抜粋)

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