[東京 2日 ロイター] - マツダ<7261.T>の丸本明副社長は2日の決算会見で、トヨタ自動車<7203.T>と協議を進めている提携拡大分野の一部として、電動化技術・車両、インターネットに常時接続するコネクテッドカー(つながる車)の領域で検討していることを明らかにした。

丸本副社長は、2020年くらいの中長期的な視点を持って「10テーマぐらいで検討を進めている」と話し、「電気自動車などの電動化技術・電動化車両、コネクティビティーでの協調領域の技術、将来の商品補完というようなところの協議を深めている」と述べた。それ以上の具体的な内容については「合意ができ次第、適宜公表する」との言及にとどめた。

マツダはすでにトヨタのハイブリッド車(HV)技術の提供を受けているほか、マツダのメキシコ工場ではトヨタ向け小型車のOEM(相手先ブランドによる生産)供給を引き受けているが、こうした既存の提携領域も検討テーマに挙がっているという。

両社は2015年5月に環境・先進安全技術などの分野で新たな提携に向けて基本合意した。現在は検討委員会を設けて提携内容の具体化作業に入っている。

(白木真紀)