バリアント、胃腸薬事業のサリックス売却で武田薬と交渉-関係者 (1)
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これ、今後の推移に注目したいディール。記事にあるように、昨年ValeantはSalixを買収した(①)が、その金額以下でのディール。そして今年5月末には、武田がPEのTPGとValeantに共同買収提案をしていたという報道があり、そこで武田は旧Salix、TPGがそれ以外を買収するというスキームだった(②)。ただ今春の提案時には、Valeantが拒否。今回はこの報道をベースとすると、TPGは抜けている。
そもそもValeantは、買収で大きくなった会社で、ジェネリックではないがパイプラインをひたすら買収で作り、かつ買収後にはリストラをして、新薬企業にもかかわらず研究開発費が対売上高で一桁前半%というビジネスモデル。元々McKでパートナーだったPearson氏(現在は退任)が入ってきて現在のビジネスモデルになって、その経緯は③に詳しい。
ただ、その回転操業的なビジネスモデルで、昨年夏には株価は250ドルを超えたが、現在は昨日本件で+33.74%となったにも関わらず、23.86ドルと1/10の水準。ヘッジファンドが「愛していた」銘柄だが、財務諸表の不正疑惑などが出ている(④)。代表的な投資家としては、⑤のハゲタカ3.0特集でも出ていたPershing SquareのAckman(ショートではなくロングで入っていて大やけど…)。
なお、SPEEDAで見ると、ValeantがSalixを買収した時のバリュエーションはEV/EBITDAで2015/12期予想に対して32.4倍、2016/12期予想に対して16.0倍。②に出ているXifaxan(リファキシミン)への成長期待?
①https://newspicks.com/news/813522
②https://newspicks.com/news/1575891?ref=user_100438
③https://newspicks.com/news/1464156?ref=user_100438
④https://newspicks.com/news/1450611?ref=user_100438
⑤https://newspicks.com/news/1796261?ref=user_100438規模拡大を海外のM&Aにみいだしていくタケダ。積極的に攻めていきたいところですが今回の案件にはリスクが大きいように思います。安物買いの銭失いにならなければよいが。
それにしても、胃薬が要らない社会の方が必要だと思いますが…笑バリアントは、ジュブリアという爪の水虫薬を開発。
白癬菌が爪に入っていしまうと、普通の水虫薬では治らない。
これは優秀な薬なんだけど、それ以外で言うと、コンタクトレンズは、そんなにすごい技術だとは思わない。
最大、1兆4千億円?
それは高すぎるんじゃないの?
ただ、新薬の開発費が急増し、規模を大きくしないと製薬会社は世界競争に勝てないと言われている。
そんな中で、武田の規模は、世界で見ると中途半端。
拡大を焦っているのかな?
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