ソフトバンクの「ペッパー」、孫社長のロボットの夢実現には道険し
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注目のコメント
追記:当事者だった林さんがコメントされましたね。プロダクトアウトというのはそうですね。家庭へのラスト1マイルですが、どなたかR2D2なら家に欲しいとおっしゃてましたが、私も同感です。C3POよりR2D2というのはヒントのように思います。
(以下、オリジナルコメント)
あくまで個人的な見解だが、私はヒューマノイド型ロボットの可能性については懐疑的だ。そもそも人間がロボットとのUXとしてヒューマノイド型を求めるものだろうか、という疑問があるからだ。
本稿にあるように、ペッパーは「本質的にヒト型をしたiPad」に過ぎない。搭載している感情エンジンが凄いという当初の触れ込みではあったが、本稿によると法人向けバージョン(私自身、これにしか接したことがない)の感情エンジンは機能していなかったというから、文字通りの「子供だまし」だ。
確かにヒューマノイド型は注目を集める。話題を喚起し、マーケットを一瞬熱中させるのには適切だ。ソフトバンクがペッパーのマーケティングで協働したのが電通だというから、ペッパーはまさに打ってつけのネタなわけだ。
しかし、それにしても孫さんの「クーマン」(笑)は本質をついているかもしれない。上でロボットのUXについて軽く触れたが、いくつかの認知科学に関連する研究によれば、人間とロボットのコミュニケーションにはヒューマノイドであることよりも、”目”の存在が重要ということらしい。ペッパーの筺体もそれに従った形ではあるが、ペッパーはその”目”自体に表情が欠けている。
恐らく私がエラそうに言う以前に様々な議論は既にされているだろうが、私の祖父母が掃除機のルンバに名前をつけてかわいがっている様子を見ていると、このような形の筺体に表情さえ備われば、むしろペッパーより愛されるのかもしれない(笑)現在の人工知能ブームと同じような感じかと。
何ができて、何ができないのかわかってきて、色々とご指摘をいただいている状態なのだろう。
批判的な意見も多いが、孫さんにはがんばってほしい。こういう先進的な分野は周りの反対を押し切って推進するリーダーシップがないと進まない気がするので。そもそも人間はこれから余っていくのに、その人間と同じ形をさせるヒューマノイドロボットにニーズなんかあるわけない。鉄腕アトムの弊害よね。テレイグジスタンス用のデバイスとしてはニーズあるかもだけど、それもdoubleとかkubiみたいなデバイスで事足りる。不気味の谷を超える必要ないならシンプルで構わない。