リクルート経営の伝道師が明かす、海外マネジメントの奥義

2016/11/3
2016年6月、リクルートは世界12位の人材派遣会社USG Peopleを約14億2000万ユーロで買収した(発表した2015年12月の為替レート換算で約1885億円)。
同社による買収としては、過去最大額だ。
リクルートの海外展開が初めて世間の注目を集めた2012年のIndeedの買収(約1000億円)の、約1.9倍に相当する。
この数字を見るだけで、いかにUSG Peopleの買収が重要な意思決定であったかがうかがえる。
それもそのはず。リクルートは、これにより世界の人材派遣市場で第4位となり、米、英、日、豪、欧州と主要な大陸をカバーしたことになる。
そのキーパーソンとして主導し、買収先企業を成長させてきた人物が、海外人材派遣事業のトップで常務執行役員の本原仁志氏だ。