プーチン、語る。(下)

2016/10/18
上編では、北方領土問題、ユーロとの関係などをテーマにプーチンが語った。
ブルームバーグのジョン・ミクルスウェイト編集主幹によるプーチン大統領インタビュー下編は、アメリカ大統領選や彼の娘たちにまで、話が及んだ。
――アメリカ大統領選は、ヒラリー・クリントンとドナルド・トランプの事実上の一騎打ちになっています。地政学的な問題が起きて、アメリカ大統領に電話をしなければならなくなったら、トランプとクリントンのどちらが相手のほうがいいですか。
自分の決断に責任を負い、合意を実行できる人物であればどちらでもいい。
もちろんその人物がアメリカ人民の信頼を得ていて、何かをしたいと思うだけでなく、合意をきちんと実行する強い政治的意思を持っていなければならない。
だから私たちは、よその国の内政には決して介入したことがないし、現在も介入していないし、今後干渉する計画もない。
――あなたを排除しようとした可能性がある女性と、あなたに対してまるで同性愛的な愛着を示す男性のどちらかを選ぶ場合でも、本当にどちらでもいいと思うんですか。
あなたの質問には基本的にもう答えたと思うが、言い方を変えてもう一度言おう。
私たちはどんな大統領とでも協力する用意がある。ただ、これも言ったことだが、あくまで(アメリカの)新政権にもそうした用意があればの話だ。
ロシアと協力したいと言う人がいれば、私たちは歓迎する。しかしあなたが指摘したように――翻訳の間違いかもしれないが――、私たちを排除したいというのは、まったく異なる態度だ。