電通や東芝といった大企業が、「軍隊化」してしまうワケ
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軍隊というのは、戦闘における勝利という目的に最適化された、もっとも合理的且つ究極の組織だと言えます。
ところが負けが込んできて、勝利という本来の目的を見失うと、本来目的達成プロセスの一つだった体罰やハラスメント紛いの訓練が、自己目的化して何ら目的達成に寄与しない無意味なシゴキに転じてしまう。
同じように、今の日本企業も、成長という目的を失って、本来目的達成の手段だったはずの長時間労働だけが、自己目的化してしまったと考えると、なるほど共通する点がありそうですね。
高度成長が開戦初期の快進撃、バブル崩壊をミッドウェーとすると、今はさしずめレイテあたりでしょうか。
成長という勝利を諦めた日本企業は、何処かで働くことそのものが自己目的化し、何のために長時間働かなくてはならないのか誰にも分からなくなってしまったのかもしれません。
今日本企業にとって必要なのは、何のために働くのかという、目的の再設定なのでしょうね。うーん、「軍隊化」が悪いのではないと思うのだが。
改めて軍隊とはどういう組織かというと、
・自己完結:外部からのリソース供給なしに、一定期間独立して動ける
・造兵 :兵器を研究・生産して戦力の向上を図れる
・用兵 :様々な専門技術を用いて適材適所で運用できる
・練兵 :兵員を育成できる
というもの。これは優れた大企業そのものでもある。
だから、勝てなくなった軍隊、行き詰った軍隊が自己目的化することが問題であって、軍隊化そのものは悪ではない。
行き詰まったときに柔軟に姿を変えていける軍隊でありたいものです。
一方で、ベンチャーでの自由な働き方も、従来のファランクスから散兵戦術になっていっているだけだと思うのですよ。