百度が挑む、中国の「自動運転技術レース」
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本題から逸れるが、中国がガラパゴス化へのステップを取っている印象を持っている。スマホ・自動運転領域に関して、一個キーになるポイントだと思っている。
i-Modeの頃、日本の携帯は最先端だった。購買力もあり、メーカーの技術力もあり、キャリア主導の統合モデルで素早く進化した。中国に関して、日本よりもさらに規模が大きいし、各種産業での技術力も上がっている。特にスマホ領域のサービスは、浸透率含めて世界一だと思う。
ただ、規制産業・国策産業においては国の意図や外交関係が重要。通信や自動車は国防や雇用、技術力という観点でまさにそこに当てはまる。そのなかで国内が大きいゆえに、まさに過去の日本と同じように、ガラパゴス化しても大丈夫な余地がある。一方で、中国外では特に部品メーカーはグローバルサプライヤーとなる傾向が強くなっているし、自動運転は複合領域ゆえに、特に系列色・同国色が作用する余地が少なくなっていると思う。中国自体は大きくても、他国メーカーが合計して投入している人財・資金、そしてその間での競争を考えると将来は結構日本での携帯と同じパターンになるかもしれない。日本とは根本的に規模が違うので、それがまた違う結果を生む可能性も結構高いと思うが。
また、その過程で、国産化進めているが外資シェアが大きい自動車業界がどうなるのか、そこらへんも想像してみたい。百度が一番いい位置にいるとは思わないですが、中国がかなりのスピードで自動運転を進めていく可能性はあります。まず、自動運転は自動運転で走る距離やシチュエーション(=政治的に許される範囲)、マップデータ、各種センサー部品などが重要になるのですが、これらは中国でかなり揃い、政治要件に関しては他国よりトップダウンで一気に進む可能性があります。また、アプリケーションレイヤーでの政府規制や市場規模もも含めて考えると、極めて大きいプレイヤーが生まれる可能性が高いと思います。