「親孝行」を社員に義務づけると会社が好業績になる?
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面白い取組みですね。親孝行したいと思った時には、もう親は亡くなっているということも多々あると思いますので、このような機会があるのは良いかもしれません。
ただ、個人的には「義務」と言われると、少し違和感を感じます。福利厚生の一つとして選択できるくらいの感じだと、とっつきやすそうです。
フジ住宅では、毎年4月を「親孝行月間」と位置づけ、「寸志」と書かれた封筒で、派遣社員も含めた全従業員に1万円が支給されるとのこと。必ず親のために使うことと、どのように使ったかを文章にして会社に提出することが必須のようです。
…自分のために使うこと(投資すること)が、親のためになっている(親の幸せな気持ちを向上させる)ケースもありそうなので、実際何に使用したかに関心があります。以前、中国の亨達というシューズメーカーを訪問したことがある。そこの特徴としては、儒教精神、特に孝行の精神を重視しており、ベストセラー商品として、親孝行靴(孝亲鞋)という履き易くて滑りにくい靴が有名らしい。
企業のあちこちに、創業者の自身の親への孝行の写真などが貼り出され、外部への企業PRビデオにもその様子が繰り返し映し出される。
社員にもこの記事の企業のように親孝行することが推奨されているよう。
少なくともCSRのような観点からは非常にインパクトある理念であるし、少なくとも一番社員にとって身近な人である親への感謝の気持ちを表せずして、お客様への感謝の意を示すことは難しいというような思想でもあると思う。
けれど、正直に思ってしまったのは、その中国企業のしつこいまでの創業者の「親孝行」のアピールは、善意の押し売りに映る懸念もあるように思えたし、親に孝行した結果、成功者になったというストーリーにいささか疑念の余地や我執を抱いてしまった。
勿論、親孝行は大切。
どの位、数字で変化があったのかに大変興味ある。孝行したいときに親はなし、と言いますが、親孝行というのは意外とできないもの。
ましてや口に出して、ありがとうと感謝の言葉を贈ったり、遠く離れた両親に、行動で感謝を示すことはなかなか難しいものです。
会社に言われたくない、というのはもっともだと思いますが、人に対する感謝というのがサービス業の一番大事な精神ですから、それを培うという意味もあるでしょう。
そこで大事なことは、思うだけはなく、実際に口に出し、行動をするということです。
人に感謝すれば、相手も感謝してくれます。
今の若い社員は、人の役に立ちたい、感謝されたいという思いがとても強いといわれています。
親やお客様への感謝を培う中で、同時に相手にも感謝される環境を作ることは本来的には素晴らしいことです。
こういうことにアレルギーのある方も多いと思うので、入社後突然やられたらいやだろうと思いますが、納得ずくで入社した社員にとっては、意外と満足度が高い企業ではないかと思うのですが、どうでしょうか。