年内2回の米利上げ、可能だが見込み薄
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このタイミングでも年2回に言及したという点は、時間軸に関して市場の心象形成を変えたと思っている。2回とすれば9月の利上げ期待をまず上げた。そのうえで、2回年内に出来るかは見込み薄でも、そこまで時間を書けずに2回目をやる期待が上がる。
なお、年始時点ではドットチャートは3~4回に対して、市場は2回程度で見ていたはず。それが両方とも引き下がっていった。
注目のコメント
実際に年内2回の利上げはないでしょうが、元々タカ派ではないFOMCのボードメンバーが年内2回の利上げの可能性を排除しない発言をすることで、年内1回の利上げを半ば既定路線化することができたという見方もできます。現実には次回、9月の利上げにしても雇用統計をはじめとした各指標の強弱によって踏み切るかどうかまだ決定されているわけではないでしょうが、いわゆる市場との対話という点では相当うまく立ち回れている印象がありますね。ただ、現在の米国の経済情勢を見て本当に利上げするべき時なのかどうかは別問題です。