スライドストーリーで見る「格差と下克上の日本史」
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最近、ネット社会になり、隠されていた情報(我々が学校で教わっていない事実)が色々明らかになっています。鎌倉幕府の破綻のきっかけは武士の土地の相続問題であるのは有名な話だし、最近知ったのは士農工商。この制度はイギリスが名付けたようで、実際は武士とそれ以外、の括りしかなかったそうです。(但し、穢多非人は政策的な理由で本当にあったようです。)
江戸時代を暗黒時代のように見せようとする意図が働いているかのような記述が教科書に多かったのはそのためか、と最近合点がいきました。次世代に相続しやすいのは財力と人脈で、それを生かしきる才能は継承しにくい。中国などはガラガラポンしたところだけど、日本は今から下克上が増えそうだね。
今のうちに若い連中に酒おごって、恩売っとこ〜っと!歴史を俯瞰してみるとある種の法則性があることに気がつきます。
このスライドのガラガラポン史観もその一つ。
では何をガラガラポンし、その結果何が変わるのかというと、ガラガラポンとは私有財産の再分配であり、変わったものとはその相続方法だとも考えられます。
例えば私有財産が認められた平安時代以降で見ると、
武士の出現(荘園の再分配) → 鎌倉時代(均等相続制) →武士の貧困化(地頭領の再分配) → 室町時代(惣領相続制度) → 惣領争いで治安崩壊 → 戦国時代(守護大名領の再分配) → 徳川時代(家督相続制) → 幕藩体制崩壊(武士領の再分配) → 戦前(長子相続制) → 敗戦で大日本帝國解体(財閥、地主財産の再分配) → 現在(均等相続制)
ということで、ぐるっと回って鎌倉時代あたりの相続制度に戻ったのが現在。
均等相続の弱点は代を重ねるごとに、財産が分散されて、個人が貧しくなること。
となると、次に来るのは室町時代。
因みに室町時代の惣領制とは年齢に関わらず実力のある人が、財産をつぐという制度。
そうなると今後は室町時代にように国家権力が衰え、実力者がのし上がって財産を独占する時代になるかもですね。(再配分の対象がなにになるかが問題ですが)
なんてことを年表を見ながら考えたりしました。