無名日本人僧侶、2度の断食でインド仏徒のカリスマに(中編)
コメント
注目のコメント
今回の記事を書いたライターの川内です。
佐々井さんの魅力のひとつが、自分を飾らないことだと思います。過去の「人間失格」時代の出来事やタイでの色恋沙汰など、一般的な僧侶なら隠したくなるだろうことを、豪快に笑い飛ばしながら、包み隠さず話してくれる。(記事に書くのが憚られるような話もありました)
僕は、佐々井さんがインドでどんな説法をしてきたのかわかりませんが、「自分の体験だけを話してきた」という言葉を聞くと、きっとインドでも自分の過去の行いや感じたことを率直に語ってきたのだと思います。
ちなみに、断食に関しては、リンクの記事に「人間は水なしでは6日間以上、生きられません」(http://healthpress.jp/i/2015/10/13-1_entry.html)とあり、「本当の話?」と思う方もいるかもしれませんが、佐々井さんの断食は衆人環視のもとで行われており、自己申告ではないと記しておきます。
(詳細は佐々井さんの著者参照)
同リンクの記事に、昨年【10月21日未明、天台宗の比叡山延暦寺に伝わる荒行「千日回峰行」に挑んでいたの善住院の住職、釜堀浩元さんが、最後の難行とされる9日間の「堂入り」を無事に終えました。戦後13人目で、平成19年以来8年ぶり】と書かれています。
佐々井さんの15日間の断食がどれだけ危険で無謀な行為か…。それを成し遂げる精神力に感服するばかりです。生物としての生命力の強さが顔つきと言葉に出ている。
インド現地の描写は、毎月通っている私はいちいち頷きながら読んだが、日本への評価はちょっと厳しすぎるかな、と感じた。世俗で生きる人間には世俗のしがらみがある。その中でベストではなくともベターを選んでいくことが世俗の人生だし、政治だと思う。とはいえこのレベルの宗教家にたまにこのような喝を入れてもらうことは大変有益、良い特集でした。