プログラミング女子、「デザイン」を語る。

2016/7/29
米アップルに象徴されるように、ウェブサービスやテクノロジーの世界でますます重要性が増しているのが、デザインだ。 そこで今回は、大学まで文系で、今はプログラマーとして様々な作品を手掛けるタレントの池澤あやかさんと、プログラミングを駆使する2人のクリエイター、PARTYの中村洋基氏、バスキュールの馬場鑑平氏の3人に、プログラミングとデザインの関係について聞いた。  

プログラミング的発想

──プログラミングには、もともとはギークがやる理系的なものというイメージがあります。なぜ、これがデザインやクリエイティブの世界で用いられるようになってきたのでしょうか。
中村 私は実は早稲田の文学部卒で、1ミリも理数系が入っておりません(笑)。そして、(馬場)鑑平さんもそうですよね?
馬場 そうですね、完全に文系です。慶應のSFC(湘南藤沢キャンパス)で、数学が要らない受験を……。
中村 池澤もSFC?
池澤 私もSFCで、最初は文系です。
池澤あやか(いけざわ・あやか)
タレント
慶應義塾大学 環境情報学部(SFC)卒。プログラマーとしても活躍、特に好きなプログラミング言語はRuby。初の単独著書に『アイディアを実現させる最高のツール プログラミングをはじめよう』(大和書房)がある
中村 受験で数学は要らないの?
池澤 要らないです。高校時代も文系です。
──全員、文系じゃないですか。しかしプログラミングを少しでも身につけると、具体的に何をどうデザインできるようになるのでしょうか?
中村 例えば、「渦巻きを描く」というデザインをプログラミングで発想すると、「中心から円運動しながら、半径を徐々に広げていく」というふうになります。
渦巻きのような円運動は、三角関数で表現できますよね。サイン、コサイン、タンジェント……