テスラはクルマに「アプリ内課金」を持ち込んだ
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アプリ内課金のように機能をクリップし、追加費用を払うことで、ユーザーは希望する機能を必要に応じて入手することができる。自動車の機能をメカニカルに理解する者には、興味深い方法だ。
疑問は、①この方法だと、使わない機能もメカニカルには最小公倍数で全て車両には搭載することになる無駄が生じる、②追加した機能を再度手放すことができる非不可逆的なものだとすると、車の安全、環境などの基本性能に影響する機能では責任問題が複雑になる、③ハッキングに対する完全な防衛が不可欠になる。それは、ネットワーク側だけてはなく、車両側にも必要になる。
この方法は、他人の財産・身体・生命に影響を及ぼさない「ギミック」的なものに限られるのかもしれない。テスラは、あらかじめ高性能なクルマを製造しておきながら、まずは「クリッピング」、すなわち機能を制限したものを割引料金で販売し、アップグレード(=制限の解除)したい人には9,000ドルを払ってもらう。いわば自動車版の「アプリ内課金」である。
テスラのアドヴァンテージは、そのクリッピングを、コンピューター上でクリックするだけでできるようにしたことだ。コストをまったくかけずに、彼らは「機能制限の解除」の対価としてユーザーから数千ドルというお金を得ることができる。
まず「無料」を売りにユーザーたちにアプリを使ってもらい、気に入ったらお金を払ってもらう。スマホゲームと同じ発想だ。