[ニューヨーク 21日 ロイター] - ロイター/イプソスが21日発表した世論調査によると、米大統領選で民主党の指名獲得を確実にしたヒラリー・クリントン前国務長官(68)の支持率が44.5%、共和党候補の指名を確実にしている実業家ドナルド・トランプ氏(69)は35.5%となり、リード幅が9ポイントに縮まった。

今月最も差が大きかった12日時点では、クリントン氏の支持率が46.6%、トランプ氏が32.3%でリード幅は14.3ポイントだった。約5ポイント以上縮まったことになる。

12日には、フロリダ州オーランドのナイトクラブで、過激派組織イスラム国(IS)に忠誠を誓った男が銃乱射事件を起こした。

トランプ氏は、米国および同盟国に対するテロとつながりのある国からの入国禁止を公約。こうした発言から、昨年のカリフォルニア州やパリの攻撃事件後、支持率が上がってきている。

これに対し、クリントン氏は、情報収集の強化とIS空爆で応戦するよう呼びかけているが、イスラム教徒を悪の根源扱いすることには反対している。また、トランプ氏の外交政策や経済における立場も批判。同氏が大統領に当選すれば「大きな災難」になると述べている。

*写真を差し替えて再送しました。